会員一人一人のJC理念

JC運動の理念を具体的、明確にしたものは数多くあります。JC綱領や、JC宣言文もそうです。また多くのJC出版物の中にも、ちりばめられています。ですから、これらを要約しても、それなりに、理念は統一されたものとして、ひとつの答えとはなりうるでしょう。しかし、大事なことは、理念を自分のものにしていくことです。それには自分の言葉で考え、理解することです。

JC運動の理念は、決して組織のために、その統合性のためにあるのではありません。むしろ大事なことは、多少未熟なたどたどしい表現でも、自分の言葉で、JCの理念を考え、語ることができるようになることです。何故なら会員一人一人の人生観は、多少なりとも異なるはずだからです。JCの理念、つまり、会員一人一人の理念は、会員一人一人の人生観と一致したものでなくては意味がないのです。

人生観と、JC観のどちらか優先するというものではありません。何故ならバッチを着けているときと、外しているときに、人格が変わるわけでもありませんし、一人一人の人間に与えられている1日24時間という時間を分離することができるわけでもないからです。JCで過ごす時間も、仕事をしている時間も、プライベートも、ひとつの人生の中のことだからです。

こうした観点から、JCの理念を追求してみてください。あんなのタテマエという言葉もそうとはいえないことに、ホンネという真実の心を意味することに気づくはずです。
人生観とJC理念が、会員一人一人の一致した観念をして理解できるようになったとき、JC運動に携わることに喜びを感じ、JC運動の中で果たすべき役割を自覚していけるようになるのです。