2026年度 一般社団法人小諸青年会議所
理事長所信 塩川 博紀
【はじめに】
私たち一般社団法人小諸青年会議所は、1964年の設立以来、地域の発展と「明るく豊かな社会」の実現を目指し、絶えず活動を続けてまいりました。先輩諸兄が築き、繋いできたこの組織は、地域との強い絆と志を同じくする仲間の情熱によって守られてきました。これからも私たちは、持続可能なまちの実現に向け、地域課題の解決に全力で取り組んでまいります。
近年、子どもたちと地域の接点が確実に減っています。特に、かつて地域の一体感を生んでいたお祭り・運動会・清掃活動・地域行事などの減少や縮小化が進んでいる現状は、子どもたちが地域に所属感や誇りを持てなくなる原因の一つとなっています。また、子どもの数が減るだけでなく、子どもに関わる大人の数や意識もまた減少しています。家庭や学校だけに頼っていては、将来、子どもたちが小諸を「生きる場所」として選ばなくなるのではないでしょうか。だからこそ、私たち大人一人ひとりが覚悟を決め、地域全体で子どもを育てる文化を取り戻す必要があります。
同時に、持続可能なまちを実現するためには、地域の外から人を呼び込み、小諸に興味を持ち、訪れ、関わり、やがて仲間となる「関係人口」を増やすことが不可欠です。しかし現状では、小諸の自然・歴史・文化・人・産業といった宝は十分に伝わっていません。
個々の資源があるだけでは本当の価値は広がらないのです。世代や立場を超えて人と人が交わる場を生み出し、魅力を語り継ぐ仕組みをつくることが、地域の未来を切り開きます。若者と高齢者、移住者と地元住民、都市部の来訪者と子どもたち、この交流こそが小諸のファンを生み、「住みたいまち」への道を開きます。
60周年で掲げた「住んでいるまちから、住みたいまち・住み続けたいまちへ」の理念のもと「小諸の特色を生かした地域経済の活性化と健全な発展を目指す産業 」「子どもからお年寄りまで誰もが生き生きと生活するまちづくり」 「豊かな心と健やかな体の育成に力を入れて郷土愛溢れる人財の育成」 「交流人口増加を目指し、小諸の魅力を多面的な発信と世代を超えた交流の実現」この4つのビジョンを胸にメンバー一丸となり一年間行動を行っていきます。
小諸青年会議所が10年、20年後、さらにはその先へと地域に無くてはならない団体であり続けるためにも組織の変革が必要不可欠です。
組織は「人」がつくる
現在、小諸青年会議所は若いメンバーが中心となる組織へと変化しています。入会年数も浅く、役割に対して不安を抱えるメンバーもいますが、彼らは情熱と行動力を兼ね備えた可能性の宝庫であり、メンバーの育成にこそ力を注ぐことが急務であります。
JC活動は一人では成し得ません。仲間とともに挑み、仲間のために汗を流す。その積み重ねが、地域を変える大きな原動力となります。だからこそ、まずは仲間同士の信頼を築き、互いに成長し合える文化を育むことが欠かせません。
この「人の成長」こそが、組織の最大の資産です。肩書や年次に関係なく、互いに刺激を与え合い、支え合い、ともに歩む。その循環をつくり出すことができれば、青年会議所はどのような困難に直面しても揺らぐことはありません。
【基本方針】
1 組織の基盤強化と人財育成
2 地域とともに行う青少年育成
3 ブロック大会主管を通じた魅力の発信
【組織の基盤強化と人財育成】
2025年度にはアカデミー事業を通じて学びとスキル向上に努めました。2026年度は、その成果を実践に変える一年です。ブロック大会の主管や地域活性事業を通じ、行動力と対応力を磨きます。
一人ひとりの成長が組織全体の力を押し上げる。その好循環を生み出すため、全員が「自分事」として挑戦できる環境を整えます。制度や仕組みだけでなく、自由に意見を交わし、悩みを語り合える風通しの良い文化を築き、仲間のために行動できる組織を目指します。
さらに、組織の持続性を高めるには、単に「メンバーを増やす」ことではなく、「ともに走り続けられる仲間」を育てることが重要です。互いに認め合い、切磋琢磨できる関係性があってこそ、LOMは強くなります。私たちは、次代を担うリーダーを育てると同時に、全てのメンバーが自己成長を実感できる一年を築きます。
【地域とともに行う青少年育成】
「豊かな心と健やかな体の育成に力を入れて郷土愛溢れる人財の育成」
昨年、こもろ市民まつりにおいて「未来へつなぐJC子ども連」を立ち上げ、地区を越えて多くの子どもたちが一緒にお祭りを体験しました。地域が一つになって子どもを迎え入れることで、笑顔が生まれ、絆が生まれました。この瞬間こそ、まさに郷土愛の芽が育つ瞬間だったと確信しています。
しかし、こうした取り組みを一度で終わらせてはいけません。子どもたちの未来を守るには、大人がもっと真剣に、もっと継続的に関わる覚悟が必要です。未来を担う子どもたちのために、私たち小諸青年会議所は率先して運動を展開してまいります。
そして、地域の大人たちと手を取り合い、子どもたちのために行動する大人が当たり前になる地域を、本気でつくっていきます。
子どもたちの未来は、今を生きる私たちの責任です。だからこそ、今大人が変わる。その一歩が、まちの未来を変えていくのです。
【ブロック大会主管を通じた魅力の発信】
「交流人口増加を目指し、小諸の魅力を多面的な発信と世代を超えた交流の実現」
小諸は決して大きなまちではありません。しかし、このまちには他のどこにもない歴史、文化、自然、人の温かさがあります。この大会を通じて県内外の人々に小諸の魅力を伝えると同時に、地元の人々に「小諸の素晴らしさ」を再認識してもらえる場を創出します。
また、この大会の主管は、私たちにとって大きな挑戦であると同時に誇りでもあります。多くの仲間とともに汗を流し、一つの成果を形にする経験は、必ずや次の世代へ受け継がれる財産となります。小諸から県内へ、そして全国へ私たちの声を届け、未来へとつなげてまいります。
【おわりに】
青年会議所の本質は「誰かのために率先して行動すること」です。
私たちは一年間、全力で走り抜きます。困難が立ちはだかることもあるでしょう。しかし、私たちは一人ではありません。同じ未来を信じ、ともに歩む仲間がいます。どんな壁も、仲間となら必ず越えられる。その確信を胸に、私たちは挑戦を続けます。
小諸青年会議所は、これまでも、そしてこれからも地域の未来を担う存在です。今を生きる私たちの覚悟と行動が、次の世代の希望となる。その責任を自覚し、全力で走り抜きます。
さあ、One Teamで進みましょう。
「明るく豊かな社会」を実現するために。