・・・複雑、多様化した社会において、JC運動の焦点が絞りづらいことは確かです。また、地域、集団、隣人のためにという意識が薄れた風潮の中で、我々JCにとって、JC運動にとって最も大きな試練に直面しているともいえる。しかし、このような時代認識かであればこそ我々青年会議所は、その創始の精神に立ち返り、「明るい豊かな社会」とは、いったいなんなのかを、もう一度原点に返り考え、見つめ、自らに課せられた社会的責任を自覚しつつ「明るい豊かな社会」の実現を目指し、力を合わせ、活力ある運動を展開していこうではありませんか。
今、小諸JCの抱えている最大の問題として挙げられることは、会員同士、あるいはOBの「JC観」に対する不調和ではないだろうか。綱領に「志を同じうするもの合い集い力をあわせ」とあるが、どこに「志を」同じうするのか。つまり青年会議所の理念、目的である、「明るい豊かな社会」その捕えかたが、今の現代背景の中で、不明確となり、意思統一が持てないところにある。このことは、JC運動において致命的な要因である。
この事実を踏まえて、この一冊「羅針盤」を編集しました。(注:1989年度)
JCに対する会員の姿勢、まちに対するJCの役割これらの認識が会員同士のなかに共通認識として持てることから、初めて同じ土俵で討論ができ、そして、まちの為に会員の為に、有意義なJC運動が展開されるものと確信いたします。
この一冊が会員各位の今後のJCライフの為に、おおいに活用されることを信じ、また、毎年毎年入会される新会員が正しい基本を踏まえていくためのバイブルとして、役立つことができれば幸いです。