一般社団法人小諸青年会議所 2022年度 理事長所信
宮崎 翔平
『私たちは何のためにJC活動を行っているのか』
まちをより良く変えていくためか
社会貢献のためか
自己成長のためか
これらのすべてが目的であり、そしてもちろんこれだけではない
いま一度確かめ合おう
私たちに課された重要な使命(Mission)を
いま一度思い出そう
私たちが持ち続けてきたあるべきJCの未来像(Vision)を
そしていま踏み出そう
活動の第一歩(Action)を
青年会議所の使命とは
青年に『発展と成長の機会を提供し』
青年が『まちをより良くする運動をつくることができるようになること』
私たちはこのJC活動の原点に立ち返り、いま一度何をなすべきかを明確にしなければならない。70年にわたる歴史の中で培われた精神はひとえに『よりよい社会を構築する』という大義の実現のためにあるのだ。JCという組織の意義は『私益を顧みず公益のために尽力し地域社会の課題解決に労力を厭わない』唯一無二の方舟が同じ理念を持つ会員とともに荒海を進むべきだ。
ただ地域社会に貢献しうる機会を求め・・・。
2020年より続いてきた新型コロナウイルスの猛威は世界中の経済活動、社会活動を脅かしてきました。WithコロナからAfterコロナに変化する中、ワクチン接種率の向上により安心感は広がりましたが、疲弊し停滞した社会全体の損失を取り戻すためにはまだ時間がかかるものと思われます。そして、外出や旅行が制限される中、個人単位、家族単位の生活が中心となり地域や社会との繋がりが希薄になっているのが現状です。
しかし、そんな時だからこそ人と人との関りの重要性に気づき社会の中で生かされているということを感じ、一歩踏み出すことができるかも知れないと私は考えています。コロナ禍によって失ったものも大きいがそこから得るものもあるはずなのです。2022年度はそのことを念頭に置き、58年間諸先輩方が築き培ってきてくれた知恵や行動力を駆使し、コロナ禍を乗り越えた新しいJCI小諸として地域の皆様と一緒に運動していきたいと考えます。この長い歴史の中では諸先輩方は幾度となく困難に遭い、その度に危機を乗り越えてこられたことでしょう。私たちは渡されたバトンを次世代に繋ぐべくしっかりと足跡を残さなければなりません。今年度はコロナ禍からの復興の一歩となるよう明確な目的を見据え行動していくことが求められています。
私たちのまちでは昨年、複合型中心拠点誘導施設が完成し市庁舎を中心としたコンパクトシティとしての機能がますます充実してきました。一方で小諸市の人口は2000年の46,158人をピークに減少に転じています。今後も持続可能なまちであり続けるために、小諸市では「健幸都市こもろ」を掲げ、企業誘致を行い、「選ばれる小諸」に向けて動き始めています。しかし少子高齢化、経済停滞など課題は山積しておりいまだ解決策の決定打に欠いていると言わざるを得ません。
こうした課題はすべて私たちにとって非常に身近で火急な問題です。小諸市の素晴らしい自然、歴史、そして人といった財産を活かすためにも多種多様な、幅広い社会課題解決へ果敢に挑戦しなければなりません。『JCI小諸の役割はなにか』について、今までの実績や経験を活かし活動していく必要があります。そのことをふまえ今年度は重要な三つの柱を基本方針として掲げていきます。
【基本方針】~2022年の活動の三つの柱~
青少年育成 ~次世代を担う子供たちを育む~
会員拡大 ~地域をリードできる人材の発掘~
未来想造 ~JC独自の街ビジョンを造る~
【青少年育成 ~次世代を担う子供たちを育む~】
私たちJCの活動の一環として子供たちのための環境づくりや成長を手助けする交流は不可欠です。青少年の育成は、次世代に地域でリーダーシップを発揮できるような子供たちを地域全体で大切に育てなくてはなりません。『子供から大人までが幅広く交流ができ繋がりを持つことができる活動』を行い、次世代を担う子供たちを育み、地域で活躍する人財育成を行っていく必要があります。
【会員拡大 ~地域をリードできる人材の発掘~】
私たちの理念を共有しともに成長しながら活動しJCという組織を発展させていくために仲間を増やし組織を活気づける必要があります。そのためには現会員の意識を高め活動の内容を明確にし、組織の外から見ても理解しやすいものにする必要があります。私たち一人一人の能力や資質が試されるのです。私たちには組織の外から見て、一緒に活動してみたいと思われるような魅力と行動力が備わっているでしょうか。魅力ある組織づくりをし『社会に最も必要とされる組織』へ更に進化していかなくてはなりません。それが会員を増やす第一歩です。
【未来想造 ~JC独自の街ビジョンを造る~】
私たちの未来のまちは、人々が生き生きと集い、繋がり、交流している事が重要であると考えます。地域の独自性を活かし笑顔あふれる社会を目指して知恵を出し行動に移すことが私たちに課せられた使命といえます。それを踏まえて10年後20年後の小諸未来構想を取りまとめ『小諸市とJCI小諸のあるべき姿=ビジョン』とともに、具体的な目標やビジョンについて学習する機会を設け会員全員でその理念を共有します。
いま私たちは岐路に立っている。
今の閉塞感に押しつぶされてしまうのか、それとも未来に活路を見出し希望に向かって歩き出すのか。私たちの理念を具現化することは決して簡単ではない。
まちを良くしたいと願うなら、行動を起こすしかない。
その行動こそが『社会を良くする』活動の第一歩なのだ。
『昨日までの自分たち』を越えていこう。
すぐには成果が見えなくても、たとえうまくいかないことがあったとしても、私たちの活動はやがて次のリーダーたちの道標となる。
Missionを胸に刻みVisionを思い描き、そして飛躍的なActionを起こし2022年度を革命的な1年にしよう。
すべては私たち個々の力量と采配次第である。
そして確信している。
私たちなら、必ずやり遂げられると。
One for JC. JC for one.